FrontPage のバックアップ(No.5)


概要

歴つくばとは?

近年、筑波大学では「〇つくば」という学生たちによる自主的な発表会が多分野・多領域にわたり、盛んに行われています。(参照:『2020年度筑波大学入学案内』p.143.) その中でも、歴史/歴史学を主題にした発表会が歴つくばです。すなわち、歴つくばとは筑波大学の学生による歴史/歴史学を主題にした発表会と位置づけることができます。同時に歴史/歴史学に関心のある筑波大学の学生の1コミュニティでもあります。ここでの歴史/歴史学は全時代・全地域を対象とし、隣接分野も射程に入り、「学際性」のある発表会を目指しています。そのため、毎回、人文学類 史学主専攻の学生だけでなく、人文学類 他主専攻・他学類の学生もたくさん参加(登壇・聴講)しています。また、歴つくばはT-ACT企画「人つくば~人文学系有志発表会~」と「人つくばver.2~人文学系有志発表会~」活動の一部でもあります。

活動目的

歴つくばの活動目的は以下の主に3つです。(①-③)

  1. 様々な歴史/歴史学を主題にした発表から各自が見聞を広める。《教養》
  2. 各自の研究を発表し、情報交換を行う。《情報交換の場》
  3. 歴史/歴史学に関心のある筑波大学の学生の交流の場となる。《交流の場》

これまでの活動

これまで歴つくばは計6回開催されてきました。以下に各回の情報を掲載します。

歴つくば(第1回)

開催日時:2018年4月29日(日)13:00~
開催場所:筑波大学 1C棟 1C310教室
登壇者:8名
聴講者:約60名
<プログラム>
① しゅーまい(知識):『氏姓と苗字』・『通字と偏諱』
② 加藤(人文):『歴史学と伝統』
③ 大盛マスク(情科):『常陸国の郡の変遷』
④ まさつね(国際):『中国史と漢民族』
―――――――休憩―――――――――――
⑤ 橋(人文):『喜望峰の向こう側』
⑥ アルザス(人文):『アルザス文化論』
⑦ さえ(人文):『歴史学からイスラームを評価する』
⑧ 丸小野壮太(人文):『アッシリア研究入門』

歴つくば(第2回)

開催日時:2018年7月22日(日)13:00~
開催場所:筑波大学 共同利用棟A 101教室
登壇者:9名
聴講者:約40名
<プログラム>
第1部:日本史・歴史地理学
① 加藤(人文):『歴史学と現在』(事例:日本近現代史・昭和)
② あきやま(人文):『近世旅行史 富士山を事例に』
③ 大盛マスク(情科):『神聖ローマ帝国と地域名』
――――――――――――休憩①―――――――――――――
「お楽しみ企画」:「アルザスくんの歌唱」
第2部:東洋史・インド思想
④ 范章京(人文社会科学研究科 歴史人類学専攻 M1):『ラストエンペラー溥儀と満洲語―清朝末期における満洲語の実相と民族アイデンティティ―』
⑤ 橋(人文):『梁啓超、中国史』
⑥ BROLY(人文):『インドの宗教とメンタリティ』
――――――――――――休憩②―――――――――――――
第3部:西洋史・仏語学
⑦ 横山泰雄(人文):『マリア・テレジアとヨーゼフ2世とレオポルト2世の改革』
⑧ もっさん(人文):『オスマン・トルコを中心としたWW1の開戦』
⑨ 仏語学徒のアルザス(人文):『Hoffet : Psychanalyse de l'Alsace研究の可能性』

歴つくば(第3回)

開催日時:2019年1月13日(日)13:00~
開催場所:筑波大学 共同利用棟A 201教室
登壇者:5名
聴講者:約30名
<プログラム>
① 八丁(人文):『楔形文字文書と楔形文字』
② 丸小野壮太(人文):『「アッシリア」―歴史像の再考―』
――――休憩①―――――――――――――――――
③ 横山泰雄(人文):『ハプスブルク帝国における植民地主義』
――――休憩②――――――――――――――――――
④ 村中(国際):『村中の近衛文麿をはじめからていねいに』
⑤ 住職(日日):『日本の将棋駒史』

歴つくば(第4回)

開催日時:2019年4月7日(日)13:00~
開催場所:筑波大学 共同利用棟A 101教室
登壇者:6名
聴講者:約60名
<プログラム>
① しゅーまい(知識):『神社にみる風水思想―四神や五芒星を例に―』
② 八丁(人文):『古代メソポタミアにおける医療』
―――――休憩①――――――――――――――――――――
③ ミス(人文):『温泉地と鳥観図』
④ オオツカ(人文):『古代メソポタミア神話―エヌマ・エリシュを中心に―』
―――――休憩②――――――――――――――――――――
⑤ もっさん(人文):『第一次世界大戦ドイツにおける食料政策の失敗』
⑥ 丸小野壮太(人文):『タハルカ王―逃げるは恥だが役に立つ―』

歴つくば(第5回)

開催日時:2019年10月5日(土)13:00~
開催場所:筑波大学 共同利用棟A 101教室
登壇者:8名+α
聴講者:約30名
<プログラム>
① マスク(情科):『日本の行政区画の歴史(特に古代と明治)』
② 八丁(人文):『ニューエクスプレスアッカド語』
③ あゆは(人文):『インダス文明』


✧対談企画:『歴史学と歴史マンガ』
ゲスト:マミー先生(古代アッシリアのマンガ家)
パネリスト:丸小野・橋
④ しょうちゃん(比文):『南の桜―日本時代の台湾』
⑤ まさつね(国際):『三国志における国家関係』


✧ラーメン企画 しゅーまい (知識):『全国&つくば ラーメン』
⑥ かみじ(人文社会科学研究科 現代語・現代文化専攻 博士前期課程2年) :『『千夜一夜物語』が描くイスラーム世界』
⑦ 河本(人文):『シュペングラー『西欧の没落』がハイデガー『存在と時間』に与えた影響』
⑧ 佐久間(人文):『満文老档に見る清朝の皇帝制度に繋がるヌルハチの人間性および政治思想』

歴つくば(第6回):言つくば・歴つくば合同開催

開催日時:2020年1月11日(土)9:00~
開催場所:筑波大学 共同利用棟A 101教室
登壇者:8名+α
聴講者:約20名
<プログラム>
① 『フランス語におけるとりたて』
② 『台湾の中国化―戦後中華民国の言語・文化政策』
③ 『事象関連電位を用いた言語研究』
④ 『満洲人の漢文化観―漢訳翻訳を例として』
――――――昼休み―――――――――――――――――――――
✧シンポジウム:『言語・歴史研究の現代的意義:日常の観点から』
⑤ 『インターネット時代の日本語:「魔剤構文」を例に』
⑥ 『「村」ってなんだ!~自然村というより不自然村~』
⑦ 『アッカド語の来辞』
⑧ 『第一次世界大戦休戦期におけるドイツの食糧輸入』

運営からのコメント

丸小野壮太

 私は筑波大学 人文・文化学群 人文学類で歴史学(古代オリエント史)研究をしています。現在の研究テーマは「新アッシリア帝国とエジプト人―都市アッシュルにおけるエジプト人に関する考察―」(卒業論文)です。私は歴史学研究を進める上で、日々、以下のことをよく実感します。それは現代世界において歴史学の研究成果が一部の人々の間でしか共有されていないという現状です。しかし、実は想像よりも歴史/歴史学に関心の持っている方は多いです。そこで、歴史/歴史学の研究成果を多くの方に発信する場として歴つくばを運営しています。